〈30〉【おもちの絵本】@国立

第30回キッズ・ブック・スペース【おもちの絵本】を開催しました。

おかげさまで、KBSは四年目に入り、30回まで続けてこられました。

 

今回は、3歳児親子がふた組と6~7歳の女の子親子がふた組。

年齢差があるのでどうなるかと思いましたが、案外和気あいあいと楽しんでいただけました。

 

♪正月のおもちつき♪二人バージョンでは、おかあさんと向かい合って、別々の動作をするのが難しい!

でも繰り返すうちに、上手にできました。

 

親子の時間には、四冊の絵本を読みました。

 

『もちづきくん』(ひさかたチャイルド )

中川 ひろたか/長野 ヒデ子 

 

 

『もちっこやいて』(福音館書店)

やぎゅう げんいちろう 

 

『おしくら・まんじゅう』(ブロンズ新社)

加岳井 広

 

『おもちのきもち』(講談社)

加岳井 広


『もちっこやいて』を読んだあとには、

手遊びの♪もちっこやいて


みんなが好きなものをおもちにのせて食べました。

おしょうゆ、ノリ、チーズ、最後には全部のせで、すごーい厚みのおもちを食べました。

子どもの時間の作って遊ぼうは、「おもちがやけた」


ストローをつけたビニール袋に、おもちの顔を描きます。

餅網に見立てた空き箱に穴を開け、ストローを通します。


ストローで息を吹き込むと、おもちがふくれます。

つぶしては、またふくらまして、と何度も遊んでいました。


家庭にあるもので作れるオモチャでも、こんなに飽きずに遊べるものなのか、と感心しました。


お姉さん組は、箱の回りに細かく絵を描いたり、餅網の上に追加のおもちを作ったり、熱心に創作活動を続けていました。

大人の時間は、「おもちを食べて絵本を読んで」ということで、おもちのお話を中心に、おもちに関する絵本をご紹介しました。

 

おもちのお話で参考にした絵本はこちら。


『もちの絵本』(農山漁村文化協会)

えがわ かずのり/たけうち つうが 

 

『わくわくお正月とおもち』(農山漁村文化協会)

奥村 彪夫/中川 学 


日本の昔話には、よくおもちが登場します。


『おむすびころりん』では、ネズミたちが、おもちをついてもてなしてくれます。

『はなさかじいさん』では、おもちをつくと、大判小判がザクザク出てきます。

『うまかたやまんば』では、おもちを焼きながら居眠りしているやまんばから、天井に隠れていたうまかたが、おもちを盗み食いしてしまいます。

 

テーマ絵本に選んだのは、『ねずみのすもう』

貧しいおじいさんとおばあさんが、自分の家のやせっぽちのねずみを応援して、とっておきのおもちをついて食べさせる、ほのぼのとしたお話。

 

『ねずみのすもう』(ポプラ社)

大川 悦生/梅田 俊作

 

 

 『ねずみのすもう』(偕成社

神沢 利子/赤羽 末吉

 


おもちの種類、作り方、海外のおもち事情など、話はどんどん広がりました。


お雑煮など地域ごとに違う食べ方については、参加者からも出身地の食べ方を伺って、大いに盛り上がりました。


絵本を読んでから実際に体験したり、体験したことを絵本で追体験する、というのがKBSの目指すところでもありますが、おもちは、知識を深めただけでなく、新たな食べ方を試してみたくなる、食欲をそそるテーマとなりました。